はじめに
プールを楽しむためのアイテムは、必須なものからあると便利なものまで、じつにさまざまです。そこで今回は、プールに持っていくべきアイテムを優先度順に紹介します。とくに夏は日焼け・熱中症対策が重要なので、忘れ物のないよう入念にチェックしましょう。
【必見】プールに行くときの持ち物リスト
プールに行くときに必須の持ち物を紹介します。ただし、プールには屋内・屋外などさまざまな種類があり、施設ごとに持ち込めるアイテムも異なります。事前にルールを確認しておきましょう。
水着
たとえば競泳やフィットネス用の水着と、海やプールで着用する遊泳用水着では、運動のしやすさに違いがあります。
レジャー施設のプールでは、好きなデザインの水着を着てもかまいません。しかし、ジムや公営プールで本格的に泳ぐ、またはアクアビクスなど運動を目的にしているケースでは、以下のような水着を選びましょう。
- 男性用水着
- ハーフスパッツタイプやボックスタイプといった、体型にフィットした動きやすいものを選びましょう。水の抵抗を軽減するため、長時間でも動きやすいのが特徴です。
- 女性用水着
- ワンピースやオールインワンタイプの水着には、身体にぴったりフィットして泳ぐ際に水の抵抗を減らす効果があります。トップスとボトムスに分かれたセパレートタイプは締め付けが少なく、脱着が容易です。体型に合わせたサイズ調整が簡単な点もメリットです。
また子ども用には、迷子防止のために見つけやすいデザインの水着がよいでしょう。なお施設によっては、フィットネス用水着の着用を義務付け、ビキニなどの遊泳用水着を禁止しているところもあるため注意しましょう。
スイムキャップ
レジャー施設のプールを除いて、大抵のプール施設ではスイムキャップの着用が義務付けられています。スイムキャップには泳ぎやすさ向上の効果のほか、抜け毛がプール内に散らばるのを防ぐ効果もあります。また熱中症対策や誰がどこにいるのか識別するのにも効果的です。
スイムキャップは素材によって大きく2種類に分けられます。どちらも頭にぴったりと合わせてかぶるので、小さいサイズでは締め付けが強く、頭が痛くなってしまいます。ちょうど良いサイズを選びましょう。
- シリコン
- 頭にぴったりフィットして水を通しにくい素材です。水の抵抗を減らす効果もあります。
- メッシュ
- 通気性に優れており、長時間かぶっていても頭皮が蒸れにくい利点があります。
ゴーグル
ゴーグルにはプールの塩素や細菌から目を守る効果があります。大別すると上級者向けのレーシングタイプと、初心者でも使いやすいフィットネスタイプの2種類です。
- レーシングタイプ
- 本格的な競技用に水の抵抗を減らすため、アイカップ部分がコンパクトに作られています。
- フィットネスタイプ
- アイカップが大きいので視界が広く、周辺にクッション性もあるため付け心地のよい初心者向けのゴーグルです。
視力の低い人のために、レンズに度が入ったゴーグルもあります。視界がふさがれないように、くもり止めも用意しておくと便利です。
タオル
タオルの使い道はたくさんあり、プールの必需品です。濡れた身体や荷物を拭く以外にも、着替えるときに身体を覆って隠すほか、その日の天気に合わせて日よけにも使えます。水泳用のスイムタオルは吸水性が高く、絞ればまた吸水性が戻るので特に便利です。他にもバスタオルやフェイスタオルなど、複数枚用意しておきましょう。
着替え
子どもを中心に、水着の上から洋服を着てプールに向かうケースがあります。このとき、帰りに着用する替えの下着や靴下を忘れずに準備しましょう。
現金(小銭)
プール施設では盗難防止のために、私物をしまっておくコインロッカーを設置しているところがほとんどです。使用時は10円や100円硬貨が必要となるため、少額な現金を用意しておきましょう。また、売店で食べ物や飲み物を買うときにも役に立ちます。
ビニール袋
ビニール袋は濡れた衣服やタオルを入れるのに便利です。またゴミを分別するのにも役立ちます。使わないときは折りたためば小さくまとまるので、バッグ内の場所を取りません。
プールバッグ
プールバッグにはさまざまなタイプがあります。持ち運びしやすさとサイズに気をつけて選びましょう。多くのプールでは私物をロッカーに収納するので、コンパクトな大きさが適しています。
なお、プールバッグは濡れた水着やタオルを入れるので、防水性に優れたものが一般的です。しかし、湿気を逃がさないのでカビが発生しやすい点に注意が必要です。長時間水着を入れておかないようにしましょう。
プールに行くときにあると便利な持ち物
ここまでプールに行く際の必須アイテムを紹介しましたが、ここではあると便利なグッズや、もしものときに備えるグッズを紹介します。プールでの過ごし方にあわせて用意しましょう。
浮き輪
泳ぎに自信がない人にとって、あると安心できるアイテムです。基本的には水泳に不慣れな子どもや初心者用の道具なので、ジムや公営の競泳用プールでは浮き輪の持ち込みが禁止されている場合があります。一方でレジャー施設のプールでは、子ども連れで遊ぶ際などの安心につながります。
スマートフォン防水用のケース
レジャー施設のプールでは、人と連絡を取ったり写真を撮影したりするために、スマートフォンを持ち込む人も多いでしょう。しかし精密機械のため水に弱く、故障を防ぐには防水ケースが必須になるでしょう。ただし、プールによっては撮影禁止のところもあるため、事前に確認しましょう。
水着用インナー
水着用インナーとは、水着の下に着用するトップス型・インナー型のアイテムです。日に当たったり水に濡れたりすると、水着の素材や色によっては肌が透けて見えてしまいます。また競泳用やフィットネス用の水着は、水着にぴったりとフィットする設計が多く、体のラインが浮き出やすいことがあります。人によっては肌の透けや体のラインが気になり、泳ぎに集中できなかったり、動きにくさを感じたりすることもあるでしょう。
そこで活躍するのが水着用インナーです。インナーを着用することで、より快適に水中での運動に集中しやすくなります。
最近では、水着とインナーが一体になったデザインも登場しており、好みや利用シーンに応じて選べるようになっています。
日焼けや熱中症を防ぐアイテム
プールでも、熱中症や日焼け対策は大切です。逆に思ったほど気温が上がらず防寒対策が必要な場合もあるので、天候に応じた対策を心がけましょう。
ここでは、日焼けや熱中症を防ぐアイテムを紹介します。
日焼け止め
プールサイドだけではなく、水中であっても紫外線は届きます。過度な日焼けは健康に良くないため、紫外線対策として日焼け止めを持っていくと安心です。
ただし、多くのプールではオイルベースの日焼け止めの使用が禁止されています。ウォーターベースで「UV耐水性★以上」のものを選び、泳いだり汗をかいたりしたら2~3時間ごとに塗り直しましょう。
ラッシュガード
ラッシュガードとは、水着の上から着用する薄手のスポーツウェアです。おもにポリエステルやナイロンなどの素材で作られ、伸縮性や速乾性に優れています。
元々はサーフィンでのけがや日焼けを防ぐためのアイテムでしたが、近年は色やデザインが豊富になり、着用シーンも増えています。日焼け止めの使用を禁止している施設では、紫外線対策としてプールでのラッシュガード着用が効果的です。
ラッシュガードは、半袖・長袖のスーツタイプやパーカータイプ、グローブ型の手を守るタイプなどさまざまです。目的や好みに合わせて選びましょう。
水分・塩分補給アイテム
水泳は全身運動なので体力消耗が激しい一方で、水中のために発汗状態を把握しにくいという特徴があります。汗と一緒に体内のミネラルも抜け出てしまうため、水分・塩分補給アイテムを用意しておきましょう。塩分補給には、スポーツドリンクや、塩飴・タブレットの併用も有効です。
ビーチサンダル
屋外プールでは直射日光のために、地面が素足で歩けないほど高温になるケースがあります。また小石やガラス片など尖った物が落ちている可能性もあるため、ビーチサンダルで足を保護するのがおすすめです。またプールサイドを歩くため、底に滑りにくい加工が施されていれば不意の転倒防止にも役立つでしょう。
まとめ
今回は、プールを楽しむ際に役立つアイテムを紹介しました。一口にプールと言ってもレジャー施設をバカンス感覚で楽しむところから、レーンをストイックに泳ぎ続ける競技用プールまで種類が広いので、適切なアイテムも異なります。目的に合わせた持ち物で、安全・快適にプールを楽しみましょう。
※ この記事は、熱中症ナビ編集部が取材をもとに、制作したものです。
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