はじめに
「夏の音楽フェスに行ってみたいけれど、何を持っていけばいいの?」そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では夏フェスにおすすめの持ち物や服装を紹介します。屋外で長時間過ごす夏フェスでは、熱中症対策が大切です。記事の内容を踏まえ、万全の対策でフェスを楽しみましょう!
【熱中症対策】夏フェスにおすすめの持ち物
はじめに、熱中症対策におすすめの持ち物を紹介します。夏フェス会場ではもちろん、暑い季節のさまざまなシーンで参考にしてください。飲み物などの必需品からあると便利なアイテムまで見ていきましょう。
飲み物
水分補給は熱中症対策に欠かせません。夏フェスに参加する際は、ペットボトルの水やスポーツドリンクを凍らせて持参するのがおすすめです。お茶が好きな方は、カフェインによる利尿作用のない麦茶やルイボスティーを用意しましょう。
売店や自動販売機を設置している会場もありますが、現地で購入する人が多いと、すぐに飲み物が手に入るとは限りません。飲む量には個人差があるものの、万が一に備えて多めに用意しておくと安心です。なお会場によっては、飲食物持ち込みに関するルールを設けている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
塩飴やタブレット
熱中症予防には、水分だけでなく適度な塩分補給も重要です。日頃から水やお茶で水分補給をする方は、水分と一緒に塩分も補給するよう心がけましょう。
個包装タイプの塩飴やタブレットなら、ポケットなどに入れていつでも塩分補給ができて便利です。ただし手軽に食べられる分、食べ過ぎによる塩分過多には気をつける必要があります。
ネッククーラー
首まわりには太い血管が通っているため、ネッククーラーを使って直接首まわりを冷やせば、体温の上昇を効率よく抑えられます。ネッククーラーは持ち運びが簡単で、暑さを感じたらすぐに装着できます。ネッククーラーの種類は、保冷剤を入れて使うタイプや冷却効果の高い充電式タイプ、水に浸すだけで自然凍結するPCM素材タイプなどさまざまなので、使用目的やシーンに合わせて選びましょう。
冷感タオル
冷感タオルは、ネッククーラーと同様に首まわりの暑さ対策に役立つアイテムです。ポリエステルの冷感生地でつくられており、水に濡らした際の気化熱によって通常のタオルよりもひんやりと感じられます。水に濡らして絞ってから首にかけるだけなので、身軽に動きたい夏フェスにぴったりの持ち物です。
汗拭きシート
夏フェスでは汗をかきやすいため、持っておきたいアイテムです。冷感タイプやミントなど清涼感のあるタイプを使えば、気分もリフレッシュできます。ただし敏感肌の方は、アルコールや香料などの成分で肌荒れを引き起こす可能性があるため注意が必要です。ご自身の肌質に合うかを確認してから購入・使用しましょう。
小型扇風機
小型扇風機にはハンディタイプ・首かけタイプがありますが、夏フェス会場では両手を自由に使える首かけタイプがおすすめです。ストラップで首にかけるタイプや、ヘッドホンのような形状で首の左右から風を送るタイプなどがあります。軽量の扇風機は首への負担を軽減できる一方で、風量も控えめな場合があります。重量と風量のバランスを比較しながら、自身に合った製品を選びましょう。
なお小型扇風機は内部にバッテリーが搭載されているため、炎天下や直射日光で使うと過熱状態となり、発火リスクが高まります。また雨水や飲み物の水滴が製品内部に入ってしまうと、ショートしてしまうおそれもあるため注意が必要です。メーカー側が定める「動作環境温度」を確認し、適した温度下での使用を徹底しましょう。
夏フェスに適した服装
続いて、夏フェスに適した服装を紹介します。夏フェスでは快適性や動きやすさを重視して服を選びましょう
トップスは動きやすいTシャツを
夏フェスでは音楽にあわせて動く場面も多いため、動きやすいTシャツが無難です。好きなミュージシャンなどのロゴがプリントされたものを着れば、一体感も味わえるでしょう。大量に汗をかくのを想定し、着替えを用意しておくと安心です。
ボトムスは素材や通気性を重視する
通気性の良いハーフパンツがおすすめです。コットン生地は汗が乾きにくいため、ナイロンやポリエステル製の生地が望ましいです。また、立つ・座るなどの基本的な動作が軽やかにおこなえるかもチェックしましょう。
シューズはスニーカーで歩きやすく
夏フェスでは長時間立つことになるので、歩きやすく履き慣れたスニーカーがベストです。サンダルだと、すぐ脱げてしまったり足が汚れてしまったりする可能性があるため、避けたほうが無難でしょう。
日差し・雨対策に帽子を用意しよう
日差しから顔や首まわりを守れるよう、つばの広いサファリハットなどを用意しましょう。紐がついているタイプなら、風で飛ばされる心配を軽減できます。また、撥水加工つきの帽子を選べば急な雨でも安心です。フェス当日が雨予報なら、コンパクトに持ち運べるレインウェアも用意しましょう。
軽いバッグで快適に移動しよう
人の集まる場所でも身軽に移動できるよう、軽量かつコンパクトなバッグを選びましょう。両手が自由に使えるボディバッグやショルダーバッグがおすすめです。
また夏フェスでは人混みを移動するため、壊れにくい素材やデザインを選ぶ必要があります。さらに突然雨が降ったときでも中身が濡れないよう、撥水性・防水性に優れているかもチェックしましょう。
夏フェス会場で気をつけたいこと
夏フェスの開催時期は1日を通して気温が高く、熱中症・紫外線対策が欠かせません。以下3つのポイントをふまえて体調に気を配りながら、思い切り夏フェスを満喫しましょう。
水分と塩分をこまめに補給する
喉の渇きに関係なく、定期的な水分補給が重要です。汗と一緒に体内のミネラルも失われてしまうため、適度に塩分も摂取しましょう。先述したとおり、カフェイン入りの飲み物は利尿作用があるためおすすめしません。また、アルコール飲料は水分補給の効果がないため注意してください。
適度に休憩を挟む
夏フェス参加にあたり「効率よく会場をまわりたい」と考える方もいるでしょう。しかし、会場では暑い環境下で長時間過ごすため、無理をせずこまめに休憩を挟むのが大切です。休憩所の設置がない場合は、屋根の下など日陰になる場所を見つけておくと安心です。
日傘の利用は基本的に控える
屋外の日差しは気になるところですが、日傘を使用すると周囲の視界・移動の妨げになってしまうため控えましょう。なかには、鑑賞中の使用を禁止している会場もあります。代わりにつばの広い帽子や日焼け止め、大きめのタオルやUVパーカーなどを持参し、紫外線対策をおこないましょう。
まとめ

今回は、夏フェスに向けたおすすめの持ち物や服装を紹介しました。イベントで思い切り盛り上がれるよう、利用シーンや好みに合ったアイテムを選び、熱中症対策をおこないましょう。また、こまめな休憩や水分・塩分補給の時間をとり、1日を通して元気よく過ごせるよう工夫するのも大切です。
※ この記事は、熱中症ナビ編集部が取材をもとに、制作したものです。
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